実施報告

参加者の写真や感想をぜひお送りください。

ロビイング編 / 国会議員編 / 上映会編 / 学校編 / 子どもたちの感想

キャンペーン参加者の声を野田首相へ!


高校生と加藤外務大臣政務官

「世界一大きな授業」の参加者からは、野田首相宛てに、日本の教育支援の拡大を願うメッセージが約2万枚寄せられました。 6月19日、授業を受けた参加者を代表して、斎藤くん(高1)、西野さん(高2)、林さん(高3)、城田さん(高2)が外務省を訪問し、加藤敏幸外務政務官にメッセージを手渡し、参加者の声を野田首相に届け、政策に反映されるように伝えました。

【参加者から寄せられたメッセージ】

  • 政府は教育費、通学費を援助し、教師を増やすための支援をすれば良いと思います。
  • ODA の使い方について議論してほしい。日本のODA が子どもの教育のために使われるのがとても少ないと思います。

キャンペーンを主催する教育協力NGOネットワークからは、以下の4点を提言しました。

  1. 2国間政府開発援助(ODA)に占める基礎教育援助の割合の増加
  2. 教育援助ODA の内、脆弱国、低所得国への重点化
  3. 相手国政府の教育予算を支える財政支援の推進
  4. 国際援助協調枠組みである「教育のためのグローバルパートナーシップ(GPE 基金)」の貢献強化

‘No Education, No Life’ゲームの様子

4人の高校生は、4月26日に議員会館で行われた「国会議員のための世界一大きな授業」も担当。 学校に行っている場合と行っていない場合とで、どのように人生に差が生まれてしまうかを体感する‘No Education, No Life’ゲームについて説明し、参加した議員の感想が伝えられました。

今年は昨年の約3倍のメッセージをお寄せいただきました。参加者からのメッセージは外務省を通じて、野田首相に届けられる予定です。

国会議員編~国会議員のための世界一大きな授業

参加者66人(国会議員:17人、議員代理:9人、外務省:3人、文部科学省:2人、NGO関係者:7人、JNNE:スタッフ・ボランティア28人)、メデイア14社

4月24日、衆議院第二議員会館にて、高校生8人が「先生」となり、国会議員を「生徒」に迎えて、国会議員のための世界一大きな授業が行われました。 子どもたちによる授業の映像はこちらでご覧いただけます。


司会と授業は高校生8人で担当。国会議員側の窓口は、昨年に引き続き阪口直人議員が務めてくださいました

学校に行っている男の子・女の子、学校に行っていない男の子・女の子の4つのグループにわかれて、No Education, No Lifeゲームを体験

2010年当時、外務大臣として参加した岡田副総理は2回目の参加

授業の後には、高校生からインド・スタディツアーで出会った子どもたちの状況を紹介

教育協力NGOネットワークから日本の教育援助への提言も行ないました

司会、授業を担当した高校生と、参加した議員のみなさん

高校生からのメッセージ

  • ゲームでは「課題をクリアしてください」と言いましたが、他のグループを助けてはいけませんとは言いませんでした。 「終わったグループは自由にしてください」と言いました。でも、他のグループを助けるグループはありませんでした。 「そんなこと教えてもらわないとわからない」「自分のグループのことで精いっぱいで助ける余裕はなかった」「ルールにないことはできない」と思うかもしれません。 でも実際に世界で起こっている問題も同じではないでしょうか?問題は探しにいかないと分かりませんし、自分のことで精一杯だと問題が起こっていても気づかないかもしれません。 自分にできることは無い、自分には関係ない、と思っていても、どんな小さなことでも自分にできることがあるはずです。 学校に行くことができない子どもたちのために、私たちにできることを、もう一度立ち止まって考えていただきたいと思います。

参加した議員のみなさんの感想

  • 世界にはまだまだ教育を受ける機会のない子どもたちがたくさんいるので、日本政府も頑張って、NGOにも頑張ってもらって、世界中の子どもが教育を受けられるように協力していかなくてはならないと思います。
  • 日本が明治維新の後、厳しい状況で発展したのは教育のおかげだと思う。日本のODAも教育にもっと力を入れていかなければならないということが良くわかりました。
  • 自分たちと同じぐらいの年齢の子どもが教育を受けられないために、自らの可能性を大きな夢に変えることができない現状をしっかりと見つめ、提言しているのは素晴らしいチャレンジだと思います。今日の授業を受けて、基礎教育の重要性を改めて思い起こされました。若い皆さんの発言をいろいろな所に発信してほしいと思います。
  • 毎年、授業を聞きながら、日本の若者も捨てたものではないなと思います。今の日本には世界を見るプログラムがたくさんあるので、どんどん世界を見て欲しいです。
  • 日本に生まれたということはとても幸せなことだとそのうち気付くと思いますが、それを世界に恩返しできるということは貴重な財産であると思います。素晴らしい大人に育って欲しい。

上映会編

参加者は220名。実りの多い上映会となりました!

2012年4月15日(日)にJICA地球ひろば講堂にて、「世界中の子どもに教育を」キャンペーン2012 『おじいさんと草原の小学校』上映会を実施しました。 220名というたくさんの参加者の方々に、6,700万人という子どもたちが教育を受けられていない現状について知っていただきました。


受付

開演前の会場

資料展示スペース

上映中

トークセッション①

トークセッション②

映画上映後のトークセッションでは、アフリカでの生活やワークショップを通じて教育事情を肌で感じてきた大学生をパネリストに迎え、誰もが教育を受けられる世界の実現について何ができるか皆さんと一緒に考える機会となりました。 教育の大切さ、教育支援を通じた途上国援助などのトピックを通じ、世界中の子どもたちが教育を受けるためには教育支援に対する日本政府のODA拠出率を増やしていく必要性を再認識していただきました。

参加者からの感想

  • 初めてこのようなイベントに参加しました。大学生の身近な体験談が聞けて私も何か考えてみたいと思えました。(17歳女性)
  • この映画を見て初めて「貧困」ということに目が向けられた。(17歳女性)
  • 世界の現状は「悲しい」けれど、すでにJNNE(教育協力ネットワーク)のような活動が進んでいて、その活動に参加できたことがうれしかったです。(34歳女性)
  • 会場には幅広い年齢層の方がいて、その中で、これからの日本を背負っていくような若い人がメッセージ性の強いトークセッションを行うことはとても良いことだと思いました。(20歳男性)
  • 映画の中の子どもたちがとってもキラキラしていて可愛かった!それとは対象的に主人公のおじいさんの話には重い意味がありました。
  • アフリカを身近に感じられた。教育の大切さについて具体的な問題が良く理解できた気がする。(58歳男性)
  • マルゲさんの国連でのスピーチはどんなものだったか、もっと知りたいなと思いました。自分で調べてみます。(21歳女性)

⇒イベント概要はこちら

学校編~「世界一大きな授業」全国で実施!

今年は「震災から見えてきた教育の大切さ」をテーマに、全国から502校・グループ、55,485人が参加。 2004年のスマトラ沖地震・津波で被災したインドの子どもたちが、地域再生に取組む様子を映した映像教材を使った授業が行なわれ、世界中の子どもが学校に通えるようになるために、自分たちにできることを考えました。 また、野田総理大臣や国家議員に取組んでほしいことをメッセージに書きました。 学校以外にも、企業、ガールスカウト、地域でのグループ学習会など、さまざまな年齢層の方にご参加いただきました。


燕南小学校(新潟県)

扶桑中学校(愛知県)

沖縄水産高校(沖縄県)

平安女学院(京都府)

昭和女子大学(東京)

子どもたちの感想