お知らせ

【開催報告】JNNE/ACCU/SVA共催「国際識字デー記念イベント: 紛争・災害の影響を受けたコミュニティにおける識字・ノンフォーマル教育支援」を開催しました

教育協力NGOネットワーク(JNNE)は、9月8日の「国際識字デー」を記念し、「紛争・災害の影響を受けたコミュニティにおける識字・ノンフォーマル教育支援」をテーマとしたオンラインイベントを、シャンティ国際ボランティア会(SVA)、ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)と共同で2024年9月13日に開催し、113名の方にご参加いただきました。このイベントは、2024年9月2日~13日まで開催された「第4回教育協力ウィーク」(JICA、開発コンサルタント協力企業、JNNE共催)の一環として行いました。

イベント概要

世界の非識字者(15歳以上)が7億6,300万人と多いほか、紛争、自然災害等の影響を受けている2億2,400万人の子どもが質の高い教育支援を必要としています。紛争・災害に影響を受けたコミュニティにおける緊急期~中・長期的な復興・開発における識字・ノンフォーマル教育の利点と課題、レジリエンスの向上への貢献、同分野における日本の協力促進のパートナーシップ構築について、危機下の教育支援に特化した国連の基金であるEducation Cannot Wait (ECW: 教育を後回しにはできない基金)、ユネスコ、 JICA、日本のNGO(ACCU、SVA)の登壇者とともに、アフガニスタン、パレスチナ・ガザ地区、日本の東北における事例等を基に議論しました。

(当日プログラム・登壇者についてはこちらからご覧いただけますhttps://jnne.org/%e3%80%90%e9%96%8b%e5%82%ac%e6%a1%88%e5%86%85%e3%80%91jnne-accu-sva

今後への示唆・学び

  1. 危機下で機能しづらい公的な場だけでなく自宅・地域の学習場所や地域の人材を活用した柔軟な形態の学習、ノンフォーマル教育の主流化、心理社会的支援の重要性
  2. 修了証、就労や高等教育への継続の課題
  3. ECWのような多国間機関とのパートナーシップに必要なNGOの能力強化(教育クラスターへの効果的参加、緊急時の教育支援の最低基準の遵守)の重要性
  4. 日本・途上国間および途上国間の学び合い(国際枠組みの参照含む)、技術協力と本邦研修の連携
  5. 状況に応じたICT、ラジオ等の活用(ハイブリッド含む)、民間企業との連携可能性
  6. 教育のみならず平和へのアドボカシーの重要性(人道・開発・平和のネクサス)

JNNEは、今後も子ども・若者・成人の識字・ノンフォーマル教育、危機下の教育の重要性を提起し、多様な機関の方々とともに効果的な支援の促進に向けて議論を深めていきます。

パネルディスカッションの様子
アフガニスタンにおける識字キャンペーンの看板(日本の資金援助による)