【報告】SDG4教育キャンペーン2025 日本の子ども・ユースの活動

2025年1月~8月にかけて、「SDG4教育キャンペーン2025」(実施:教育協力NGOネットワーク)が行われました。
キャンペーンでは2025年2月、国政政党6党に対して、国内と国際的な教育政策に関するアンケートを実施し、政党名を伏せた状態でアンケート回答をウェブサイトに公開しました。3~5月にかけて、全国5,100人の市民が「どのアンケート回答に賛同するか」のオンライン投票に参加するとともに、教育や国際協力に関する多くの声が寄せられました。
国内・国際的な教育課題として挙げられたのは、以下6つの項目です。
- 「子どもの権利」についての教育の拡充
- 子どもの意見表明・意思決定への参加の保障
- 外国ルーツの子どもの義務教育の保障
- サハラ以南アフリカ諸国に対する基礎教育支援
- 危機下の教育支援の拡充
- 「学校保護宣言」について
政党・国会議員との意見交換会を実施
2025年6月には、子ども・ユースが6つの政党を訪問し、国会議員との意見交換会を実施しました。
政党・国会議員との意見交換会 報告 | SDG4教育キャンペーン2025
意見交換会では、子ども・ユースが日本国内の課題として、外国籍・海外ルーツの子どもへの義務教育、学校教育で子どもの権利について取り扱う必要性、教育予算の割合の増加についてなどの課題を挙げました。さらに、教員不足や長時間労働といった教育現場の課題のほか、教員の負担軽減と働き方改革の必要性も伝えました。
国会議員からは、外国籍の子どもの教育の保障については重要性が認識されつつも、相互主義の観点など国際的な議論の必要性が指摘されるなど、制度設計上の課題も示されました。
一方で、物価高や生活不安の高まりにより国内優先の傾向が強まる中、国際協力の拡充が難しい現状も共有されました。基礎教育支援の重要性は認識されつつも、予算の制約や関係省庁との調整が課題として挙げられました。
子ども・ユースと省庁との意見交換会の実施
さらに、6月下旬から7月にかけて、子ども・ユースと省庁関係者との意見交換会も実施されました。省庁、市民、子ども・ユースそれぞれの立場から考えを直接共有し、活発に話し合う場となりました。
各省庁と子ども・ユースの面談の様子はこちらから。
- 子ども・ユース代表が外務省と面談(6月27日) | SDG4教育キャンペーン2025
- 子ども・ユース代表が文部科学省と面談(7月4日) | SDG4教育キャンペーン2025
- 子ども・ユース代表が防衛省と面談(7月15日) | SDG4教育キャンペーン2025
- 子ども・ユース代表がこども家庭庁長官と面談(7月17日) | SDG4教育キャンペーン2025
第9回アフリカ開発会議(TICAD9)への参加
また、8月には第9回アフリカ開発会議(TICAD9)が開催され、「SDG4教育キャンペーン」は公式テーマ別イベント「危機状況における教育支援とジェンダー平等」の共催団体として参加しました。
「SDG4教育キャンペーン」の子ども・ユースは、危機状況における教育支援の提言を行い、外務省国際協力局の審議官に提言書を渡すことができました。
第9回アフリカ開発会議(TICAD9)公式テーマ別イベント「危機状況における教育支援とジェンダー平等」共催参加! | SDG4教育キャンペーン2025

SNSでの発信活動
関連の活動として、「SDG4教育キャンペーン」実施団体の1つであるセーブ・ザ・チルドレンでは、「紛争下の教育」の現状やユースの活動を知ってもらうため、ユースメンバーがInstagramなどを通じた発信も行っています。2025年度は、特に「学校保護宣言」への賛同を広げるための発信に注力しました。紛争下でも教育は守られる必要があるものの、学校や大学が攻撃や軍事利用の対象とされている状況を受けてつくられたのが「学校保護宣言」です。2026年3月現在、世界123ヶ国が賛同し、G7では日本以外のすべての国が賛同していますが、日本はまだ「学校保護宣言」に賛同していません。日本政府による賛同を求め、ユースが協力して活動を続けています。
