紛争を逃れウガンダにやってきた南スーダンの子どもたちと教育

ウガンダの紹介

ウガンダは、アフリカ大陸の東部に位置し、面積は約24.1万㎢で日本の本州とほぼ同じ大きさ、人口は約5,002万人で日本の約4割です[1]。国土の平均海抜は約 1,200m であり、大半は緑豊かな丘陵地帯です。そのため、ほぼ赤道直下に位置する内陸国でありながら、年間気温の全国平均は 24 度であり、快適な気候に恵まれています。また、南部にはナイル川の源流となる世界3位(アフリカでは1位)の大湖ビクトリア湖が広がっています。恵まれた気候条件と豊かな水量を利用した農業や、近年では水力発電や石油採掘なども行われています[2]。

アフリカ大陸とウガンダ(参考:外務省)

ウガンダの子どもたち

ウガンダと南スーダンの状況

ウガンダは世界で最も難民受け入れに寛容な国の一つだといわれています。ウガンダは主に南スーダン、コンゴ民主共和国(DRC)から計198万人以上の難民と庇護希望者を受け入れており(2026年2月末時点)、アフリカで最も多くの難民を受け入れている国です。特に南スーダン難民の世界最大の受け入れ国であり、103万人以上の難民がウガンダの難民居住地等で生活しています[3]。

南スーダンから多くの難民を発生した原因は国内紛争です。2013年12月に南スーダンの首都ジュバで武力衝突が起き、内戦が勃発。以降、何度も和平協定が試みられましたが、2016年7月に再び政府軍と反政府勢力の間で対立が激化し、内戦は南スーダン全土へと広がりました。洪水などの自然災害も重なり、避難を強いられている南スーダン人は241万人以上(2026年2月末時点)、その多くがウガンダやスーダン、エチオピアなどの近隣諸国に逃れています[4]。

ウガンダに住む南スーダン難民の子どもたち

南スーダンで勃発した紛争は、子どもたちに甚大な影響をおよぼしています。紛争ですべての財産を失い、生活が困窮する中、人々が避難生活の厳しさから育児放棄や子どもに対する搾取、虐待を行うケースが増大しました。また、紛争によって教育の機会が奪われた子どもたちは、学校に通うことも難しい状況にあり、子どもたちが安全に過ごすことができる環境や安心できる居場所が限られました。

ウガンダ北部のビディビディ難民居住地において、南スーダン難民と近隣のウガンダ人の子どもたちに、安全に安心して学び遊べる環境の整備、就学前教育、また、初等教育の短期集中プログラムを実施したワールド・ビジョン・ジャパンのスタッフに、短期集中プログラムに参加した生徒はこう話しました。

紛争のため南スーダンから逃れてきました。話せなかった英語も、今では話し、書くこともできます。将来は、パイロットかドライバーか整備士になりたい。未成年で母親になり大変ですが、勉強を続けて夢を叶えたいです。

紛争により教育の機会を失った子どもたちは、避難先で教育の機会を得られたことにより、再び将来の夢を持つことができました。

しかし、長引く紛争による教育現場への影響は今なお続いています。
南スーダンでは、紛争が再発した2013年12月から現在まで続く内戦や、洪水や経済危機などの混乱の中、学齢期の子どもの60%以上が学校に通えておらず、教育を取り巻く環境が最も厳しい国のひとつとなっているのです(2025年5月現在)[5]。

ウガンダの南スーダン難民居住地

難民居住地の学校で学ぶ南スーダン難民の子どもたち(2018年のようす)


[1] https://data.worldbank.org/indicator/SP.POP.TOTL
[2] https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000480546.pdf
[3] https://data.unhcr.org/en/country/uga
[4] https://data.unhcr.org/en/situations/southsudan
[5] https://www.unicef.org/southsudan/documents/against-all-odds-children-south-sudan-especially-girls-get-chance-improved-education

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