紛争の影響を受ける子どもたちの教育を守るため、大学生・高校生を中心とする日本のユースも国内でできる取り組みを続けてきました。
セーブ・ザ・チルドレンのユースチームは、2019年11月に発足し、「紛争下の子どもたちや教育を守ること」をテーマに活動をしています。これまでの活動についてご紹介します。
![](https://jnne.org/sdg2024/wp-content/uploads/2024/05/5a5c7288ded7ac15d0bddac101764bb9.jpg)
紛争下の教育に関するイベントの実施
ユースメンバーはこれまで、紛争下の教育に対してより多くの人に関心を持ってもらうため、対面およびオンラインのさまざまイベントを実施してきました。
2023年には、次のようなイベントに参加したり、企画・運営を行いました。
〇 3月7日:自民党青年局とヤスミンECW事務局長、ユースとの会合参加
〇 5月13日:「SDG4教育キャンペーン2023公開イベント~みんなで聞こう・語ろう 紛争下の教育×平和」の企画・運営、および登壇
〇 9月7日:教育を攻撃から守るための国際デー記念イベント「専門家とユースと考えよう ~教育を攻撃から守るために国際社会と私たちができること~」の企画・運営、および登壇
またJNNEの活動と連携し、Instagram“Will for Children”の運営も行っています。
Will for Childrenについては、下記もご参照ください。
ユースチームの活動については下記の資料もぜひお読みください。
「日本のユースと考える 紛争下の教育を守るために私たちにできること」
これらのイベントを通して、これまでこの問題について関心を持っていなかった人にも課題意識を持ってもらい、一人でも多くの人がこの問題の解決に向けて取り組んでいけるよう、メッセージを発信しています。
![5月13日:「SDG4教育キャンペーン2023公開イベント」
東京会場でのイベント登壇者と参加者](http://jnne.org/sdg2024/wp-content/uploads/2024/05/ef050a409d3cf4a1332d798e1bc56cee.png)
東京会場でのイベント登壇者と参加者
![9月7日:「専門家とユースと考えよう ~教育を攻撃から守るために
国際社会と私たちができること~」の様子](http://jnne.org/sdg2024/wp-content/uploads/2024/05/c3d74e891c0387763c15b29b6c3999af.png)
国際社会と私たちができること~」の様子
国会議員との意見交換
イベントの企画・運営や実施、参加に加え、ユースメンバーは国会議員との意見交換にも積極的に取り組んできました。
ユースチームの発足以降、定期的に行ってきた国会議員との意見交換ですが、2024年3月から4月にかけては、公明党・立憲民主党・自由民主党の議員を訪問しました。
意見交換では、紛争下の教育を守るため、「教育を後回しにはできない基金(Education Cannot Wait:ECW)」について、紛争などの危機下の教育に優先的に資金配分を行っていることや、女の子や障害がある子どもへの教育を含む、インクルーシブ教育に取り組んでいることを説明しました。
また、2022年4月には、当時外務副大臣であった鈴木貴子議員へECWへの拠出に関する要望書をユースから提出しました。このような活動を通じ、鈴木貴子議員は2023年1月30日に行われた衆議院の予算委員会で、ECWについて岸田総理に質疑をされ、ユースの活動が少しずつ政策変化につながっていると感じています。
同世代に向けたSNSでの発信
ユースメンバーは、世界の教育の現状や、ユースの活動を同世代の若者に知ってもらうため、SNS(Instagram)を通じた発信も定期的に行っています。国内にいる多くの若者にとって「紛争下の教育」というテーマは、なじみが薄かったり、考える機会が少なかったりしたのかもしれませんが、高校生や大学生にも関心を持ってもらえるよう、工夫しながら発信を行っています。
現在実施中の「SDG4教育キャンペーン」についてもInstagramで発信をしているので、それぞれの発信を下記よりぜひご覧ください。
ユースメンバーInstagramアカウント:Will for Children
これらの活動は、多くの賛同者や協力者を増やすだけではなく、ユースチームのメンバー自身が紛争下の子どもたちの状況について理解を深めたり、教育の重要性について考えたりする機会となっています。
紛争下で起きていることを知り、それに対し日本に暮らす私たちができることを考えることは、想像力を働かせても難しい場合があります。しかし、日本に住んでいるユースでも、教育を守るためにできることがあると私たちは信じ、活動を続けています。
(セーブ・ザ・チルドレンインターン/ユースメンバー 菊地翔)