政党・国会議員との意見交換会 報告

本年のSDG4教育キャンペーン2025では、2月に国政政党7党(れいわ新撰組、国民民主党、日本共産党、立憲民主党・公明党・自由民主党・日本維新の会)にご回答いただいた「SDG4(教育目標)に関するアンケート」の回答を、3月から5月に政党名を伏せた状態でウェブサイト上で公開し、各質問ごとに自分が「最も賛同する」党を選ぶウェブ市民投票を行いました。
その結果、前回の投票を大幅に上回る5,100人から延べ20,825件の投票・コメントをいただきました。(詳細はキャンペーンHP内の報告をご覧ください。)
6月上旬から、全国からいただいた投票結果・コメントをもとに、キャンペーンで募集・選考した子ども・ユースロビイングメンバー代表とアンケートに回答した政党・国会議員との意見交換会で届けました。子ども・ユースメンバーからは、6つの質問に関する要望があげられ、質疑応答が行われました。
6つの政党との意見交換の内容抜粋をご報告します。
後日、FTCJのウェブサイトでは子ども・ユースからの視点で詳細報告を行います。
*れいわ新撰組とは日程の調整がつかず報告を送付しました。
1、公明党 6月3日(火)

衆議院議院会館にて開催され、公明党浮島智子衆院議員、谷合正明参院議員、山口良治衆院議員にご参加いただきました。
子ども・ユース代表は対面で5名オンラインで2名が参加。実行委員会からラオスの子ども、SCJ、WUJ、WVJ、FTCJ、事務局が参加しました。
国内課題について、質問3「外国人の子どもへの義務教育」について、在留資格・国籍の有無にかかわらず学校に通えるはずが、各自治体によっては認識されていなかったり、対象となる子どもの家族側にも周知されていない現状、そのためにも義務教育を保障することが重要であるといった意見が出されました。
国際課題について、質問6「学校保護宣言」への賛同について、政党アンケート実施時には「どちらともいえない」との回答でしたが、継続的に検討しており、意見交換会時点では党の政策「平和創出ビジョン」において賛同に変更されていました。日本として賛同する方向で動いていくべきことが確認されました。
2. 日本共産党 6月11日(水)

参議院議員会館にて開催され、吉良よし子参議院議員、本村伸子衆議院議員、井上哲士参議院議員にご参加いただきました。
子ども・ユース代表は対面で3名オンラインで2名が参加。実行委員会からラオスの子ども、WUJ、WVJ、SCJ、事務局が参加しました。
国内課題では、党が実施した校則アンケートで、子どもの権利について多くの子どもが知らないことが判明したことをご説明いただき、休む権利、学校統廃合への意見表明なども権利として位置付けるとともに、学校教育で権利を扱う必要性があるという認識が表明されました。また、子ども基本法の制定も踏まえ、大人が子どもの意見を聴く重要性が強調されました。同時に、教員不足、労働環境についても取り組みが必要という意見が出されました。国会でも訴え続ける意向とのことです。
国際課題では、緊急事態を招かず、子どもを戦争から守ることが最優先で、学校の安全確保のため学校保護宣言に賛同すべきであること。市民から多く挙げられた意見として平和外交の重要性を国会でも問い直す決意が表明されました。
さらに、毎年こうしてキャンペーンで声を上げ続けることが重要で、市民の声で政治を変える必要性を改めて確認しあいました。
3. 立憲民主党 6月12日(木)

衆議院議院会館にて開催され、古賀千景参院議員、津村啓介衆院議員にご参加いただきました。
子ども・ユース代表として対面で4名、オンラインで2名が参加しました。実行委員会からラオスの子ども、WUJ、WVJ、FTCJ、事務局が参加しました。
国内課題について、高校無償化や少人数学級など教育への投資を未来への投資と捉え、国籍に関わらずすべての子どもの学びと幸福を尊重する立場を取っていますが、一方で、教員の負担軽減や学びやすい学校環境づくりも必要とされていることが述べられました。教育予算の拡充や、子どもの権利教育を教員養成課程に組み込む必要性を繰り返し強調しています。また、入管法改正には反対の立場し、外国人への厳しい対応を改める必要性を訴えてきていること。朝鮮学校への無償化をめぐる問題も、歴史的背景を見直し、差別を解消すべきとする立場を取っていることが説明されました。
国際課題について、物価高や生活不安が強まる中で、国内優先の雰囲気が影響し海外支援の打ち出しが難しい状況。グローバル化を目指しながらも、教育や平和への投資を軍事費より優先すべきとの考えは党内でも上がっているとのことです。
子ども・ユースからは、予算の中の教育の割合を増やしてほしい。与党に訴えてほしいと訴えました。
4. 国民民主党 6月12日(木)

衆議院議院会館にて開催され、日野紗里亜衆議院議員にご参加いただきました。
子ども・ユース代表は対面・オンラインで4名が参加。実行委員会からラオスの子ども、WUJが参加しました。
議員からは、子どもの意思決定参加の重要性を認めつつ、現実には難しさがあるとの認識を示されました。予算の制約の中で、教員不足、負担増を受け現場の大変さを述べられました。教員の働き方改革の必要性を認め、財源確保と現場支援に取り組む考えが示されました。子ども・ユースからは、例えば、教員の大変さが優先され子ども主体の学びが難しくなっている問題を共有し、子どもが自身の権利を知ることで状態を改善することにつながること。また、外国ルーツの子どもが社会に定着し働く将来を見据え、教育機会を確保すべきであること、これらに対し文科省からの明確な通知が求められました。
5. 自由民主党 6月17日(火)

自由民主党党本部にて開催され、鈴木英敬衆議院議員にご参加いただきました。
子ども・ユース代表として対面で5名、オンラインで2名が参加しました。実行委員会からラオスの子ども、Plan、SCJ、WUJ、FTCJ、SVA、事務局が参加しました。
国内課題について、子どもの権利教育は地域格差なく実施する枠組みを検討したい意向を示した。意思決定への参加は成功体験を通じて促すことが重要とした。子ども基本法制定に動いた経緯からも、このようにキャンペーンを通して子ども・ユースが意見表明をすることに感謝の意を表されました。一方、外国人の義務教育保障は大切であるものの、相互主義の視点もあり、国際的な議論が必要と指摘されました。
国際課題について、基礎教育支援は重要である一方、予算面の制約があることでもあり外務省など関係機関との調整が課題と説明がありました。学校保護宣言については個人としての賛同の方向性を持ちつつ党内で議論を進めると述べた。TICADには力を入れておりなど外交場面では関係省庁と調整しながら責任ある対応を進めたいと述べられました。今後について、子ども・ユースとの意見交換の場を定期的に設定したり、ECWなど支援の方針の公表、学校保護宣言の対応についてフォローされることを約束いただきました。
6. 日本維新の会 6月19日(木)

衆議院議院会館にて開催され、金子道仁参議院議員にご参加いただきました。
子ども・ユース代表として対面で2名、オンラインで2名が参加しました。実行委員会からラオスの子ども、FTCJ、WUJ、WVJ、SCJが参加しました。
議員からは、党としては「こころプラン」で「すべての子どもに教育を」を掲げ、学びのアクセスを100%にする目標を持っていること、国内課題については、教育を「受けさせられるもの」ではなく、子ども自身が行使する権利と捉え直す必要があると指摘されました。現行の学び方と子どものニーズにギャップがあり、レールから外れると次がない現状を問題視していること、また、外国籍や日本人の不就学の調査や対策が不足していると認識していることが述べられました。そして、全ての子どもの学びを保障する法律整備を進めている中で、子ども・ユースにも声を上げてほしいと呼びかけがありました。
国際課題について、アフリカ支援には賛同しつつ、支援の質や現地との連携を重視すべきと考えていること、紛争下での教育は難しく、支援の実効性を高める方法を模索する必要があるとの認識が述べられました。
